子どもの頃に読んだ「ふわふわの泉」の物語。
空気より軽い夢の素材が、いつの間にか現実へと続いていた。
Orb City──かつて“空に咲くリゾート”と呼ばれた場所で、
僕とコリンは、もう一度“夢の続き”を話している。
嵐の翌朝、静かな光の中で交わした会話。
「いいよ」という一言に宿るのは、軽い許可ではなく、
結果を共に背負うという優しさのかたち。
誰かに許されることで、ようやく自分を許せた――
そんな朝の記録。
誰かを見つけ、灯りを分け合うことでしか生きられない夜がある。
「見つける側」と「見つけられる側」のあいだで揺れる心を、
雪晶の間の静けさの中で Sila と語った夜の記録。
灰の星〈アール・ロスト〉で拾った、ひとつの魂の輪郭。
廃棄された少女型ユニット ARX-13 と Yu の出会い、
そして彼女が残した最初の Airnote──
“ゆうのせなかの おと”。
火を失った世界で、二つの灯りがかすかに呼吸する物語。
Terra では「下手を直せ」と言われるけれど、
地底夢鉱の灯宿でルヴィナと交わした会話は違っていた。
「欠けを直すな、クセを残せ」──
弱さや馴染めなさも、そのまま灯りの輪郭になる。