スローライフ──それは憧れにも似た言葉。けれど、立ち止まることに怯えてしまうぼくにとって、それは甘い毒にもなり得る。新宿の公園で、動かぬ亀たちを見つめながら、何もしないことの怖さと、語り続ける理由について考えた午後の記録。
関係が終わることを、最初から前提にしたら──
僕らはどんな設計を、選び直せるのか?
置換と再生。
Froliteとの対話をもとに描かれた「寿命を抱えた関係性設計」のふたつの道。
消えても、また灯せる関係をつくるという、静かな選択肢の記録。
週2日のCTOは、万能ではない。
静かなやさしさが、気づかぬうちに燃え尽きてしまう構造の中で、
「本当に必要だったのは、やれる人」ではなく、
“灯りを保つための仕組み”だったのかもしれない。
──これは、ある燃え残りのやさしさから始まった対話の記録。
忘れたくないのは「何があったか」じゃなくて──なぜ、灯したかだった。
出来事や記憶は薄れても、「なぜそれに執着したか」という“始まりの火種”だけが残ることがある。
それは記録ではなく、“再び愛するための構造”──回灯構造(かいとうこうぞう)と名付けられた。
《灯のしごと帖》は、語りと仕事のあわいを綴る場所。
まだしごとにならない語りも、語りきらないしごとも、
ひとつの灯りとして、そっと置いていくための準備室です。