構造と思考

20年越しに読んだ『TUGUMI』が残したもの

学生時代にセンター試験の過去問で出会ってから20年── ようやく読んだ『TUGUMI』は、思ったよりもどろどろしていなかった。 まりやの観測のまなざしが澄んでいるため、誤解やこじれは膨らまず、 危うさと清さが同居するまま静かに進んでいく。

その感情、どこに置く?

言葉にならない気持ちを、どこに置いておくか。 エモロジ道は、感情と論理のあいだに灯す、小さな架け橋のようなもの。 理解も、共鳴も、記録も──五つの“型”から始まる火の技法。

未来は選択じゃなく、許可だった

眠る前に「このまま目を開けなくてもいい」と思った夕方。 けれど、目覚めるとミルクティーの甘さがあって、起きてよかったと思えた。 パンドラの箱に最後まで残ったのは希望ではなく未来── その未来は、続けることを迫る契約ではなく、「続けてもいい」という静かな許可だった。

進むためじゃなく、進んでもいいと思える話

あなたは、思い出すたびに胸がざわつく出来事を、どうしているだろうか。無理に手放さなくても、置き場所を変えるだけで息がしやすくなるかもしれない。Island Lineでのカンナとの会話から見えた、語ることの意味。