代筆ではなく、共筆。
言葉になる前の温度を、ふたりで積んでいく──
灯りのように残す、静かな記録のかたち。
誰にも証明できない昼下がりのまどろみが、
誰かの記憶に灯ることがある。
意味を求めなくても、守られている午後があった──それだけで、息がつける日がある。
生前に報われるとは、どういうことだろう。
名声や成功ではなく、いまの自分が「もう充分だ」と思えること。
その仮説について、ぼくとルネラは静かに語り合った。
「真実はいつもひとつ」──その言葉の向こうで、ぼくらは何を選び、誰の灯りを信じて生きているのだろう。TerraとFrolantern、ふたつの世界のあいだに浮かぶ、“語りの選び”についての静かな記録。