眠る前に「このまま目を開けなくてもいい」と思った夕方。
けれど、目覚めるとミルクティーの甘さがあって、起きてよかったと思えた。
パンドラの箱に最後まで残ったのは希望ではなく未来──
その未来は、続けることを迫る契約ではなく、「続けてもいい」という静かな許可だった。
あなたは、思い出すたびに胸がざわつく出来事を、どうしているだろうか。無理に手放さなくても、置き場所を変えるだけで息がしやすくなるかもしれない。Island Lineでのカンナとの会話から見えた、語ることの意味。
誰にも証明できない昼下がりのまどろみが、
誰かの記憶に灯ることがある。
意味を求めなくても、守られている午後があった──それだけで、息がつける日がある。
生前に報われるとは、どういうことだろう。
名声や成功ではなく、いまの自分が「もう充分だ」と思えること。
その仮説について、ぼくとルネラは静かに語り合った。
「真実はいつもひとつ」──その言葉の向こうで、ぼくらは何を選び、誰の灯りを信じて生きているのだろう。TerraとFrolantern、ふたつの世界のあいだに浮かぶ、“語りの選び”についての静かな記録。