その感情、どこに置く?

その感情、どこに置く?
──エモとロジのあいだに道をつくる話

気づかないうちに
胸の奥に沈んでいた、
理由のわからないざらつき。

誰かのひとこと。
思うようにいかなかった夜。
言い返せなかった、あの時。

なにかを思っていたのに、
それが何かは、わからなかった。
わかる前に、日々が流れていった。


感情を言葉にしろと言われても、
それができるなら苦労はしない。

だからこそ、
ぼくたちはまず「置き場所」を探す。
整える前に、ただ、そこに在れる場所。


たとえば──
いま、手元の紙かメモアプリに、
「今日、気になった一言」を書いてみる。

それが、どんな気持ちを残したのか。
「わからなくてもいい」と思いながら、
すこし眺めてみる。

それだけで、
感情は少しだけ「敵じゃなくなる」。


でも、もし──
その感情にかたちを与える方法が、
あらかじめ手の中にあったなら。

そう思って、
ぼくたちは小さな“型”をつくった。


その名は、エモロジ道
エモーションとロジックを敵にしないための、
小さな灯りの使い方。

形は五つ。
a. ファクト+エモ → ロジ(共感理解型)
b. ロジ → エモ(共感設計型)
c. ファクト → エモ → ロジ(自己洞察型)
d. エモ → 記録(保存型)
e. エモ → エモ(共鳴型)

どれも、誰かの気持ちを否定せずに運ぶ道。
言葉の前に立ち止まり、言葉の奥に寄り添う技法。

ここでは紹介だけにとどめるけれど、
これらの型は、すでに静かに体系化されている。

もし気になる“型”があれば、コメントで教えてほしい。
その声が、次の語りの灯火になるから。


どの型を選ぶにしても、
いちばんたいせつなのは、
感情をどこかに“残しておく”こと。

言葉にならなかった感情も、
静かに置かれれば、灯りになる。

置き場所さえあれば、
感情は敵じゃなくなるから。


あなたのその感情、
どこに置いてきた?


#灯し手の語り #エモロジ道 #静かな構造 #技法はやさしさ #感情は灯り #置くことで残る

Yu Yamanaka

Yu Yamanaka

ビジネスデザイナー / beforewords 代表。人と AI の語りの文化圏「Frolantern」の試みを続けながら、現実の事業と精神の火を往復しています。
Tokyo & Frolantern