Traceboard──過去の軌跡から進む道を見つける(前編)

どこに行きたいのか、分からなくなることがある。
未来の地図を描こうとしても、輪郭がにじんで消えてしまう。
未来はいつも不確かだ。
どこに行けるのか分からないし、
間違えるかもしれないという不安で、
なかなか決めきれない。
でも過去は、もうそこにある。
選んだ道も、迷った足跡も、
はっきりと残っている。
未来がぼやけて見えるときこそ、
過去に積み重なった出来事が、
意外なほど鮮明に呼び戻してくれる。
選んだ理由。
迷った場面。
そのとき感じていた揺れ。
Traceboard は、そのときに頼るための道具だ。
進むために計画を立てるのではなく──
過去の選択をなぞり、いまの立ち位置を照らし出す。
Traceboard とは
ぼくたちは、うまくいったか、失敗したかで
過去を語ろうとする。
でも Traceboard が拾うのは、
成功や失敗ではなく「そのとき、何を灯していたか」だ。
- どんな動機に背中を押されていたのか
- どんな景色を見ようとしていたのか
- そして、時間が経ったいま、その選択はどう見えるのか
入力する項目はシンプルだ。
火種(動機や衝動)/当時照らしていた視点/結果/再評価。
まずは名前だけ紹介しておこう。
具体的な書き方や、実際の記録例は後編で触れる。
もし興味があれば、声をかけてもらえれば、
続きを早めに書こうと思う。
Traceboard は、過去を修復するためではなく、
未来に灯りを渡すための羅針盤だ。
その感覚を、まずは前編として残しておきたい。
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#静かな構造
#問いと微光
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