灯りは「NO」とともに訪れる

──Re:CTOという“語りの形式”について
誰かの夢を聞いて、ぼくは「NO」と言うことがある。
それは、彼らの情熱を否定したいからではない。
むしろ──その情熱を、ちゃんと火として扱いたいからだ。
🔸 「プロダクト」ではなく、「火の起点」に寄り添う
スタートアップの支援と聞くと、
よくあるのは──
「この機能で MVP を作りましょう」とか、
「まずはこの業界でスモールスタートを」といった話だ。
でも、ぼくが見ているのは、もっと奥の層にある。
“その人が、なぜそれをやろうとしているのか”。
- 競合との差別化じゃなくて、その人だけの「問いの起点」は何か。
- 技術的な正しさではなく、本当に燃やしたい感情はどこにあるか。
- 誰に勝ちたいのか、ではなく、誰を救いたいのか。
ぼくは CTO という形式を借りて、
その火を──折れない形で構造にしていく支援をしている。
🔍 「YES」と言わない支援
Re:CTO というサービスは、「忖度しない CTO」という言い回しをしている。
だが実際は、「NO」ということ以上に、“問い直す”ということを一緒にしている。
- その機能、誰のために必要?
- 本当に今じゃないと、ダメ?
- 君が居なくなった後も、それは灯りつづける?
答えを出すことより、
「語り直すこと」を許せる構造にしていく。
そうすれば、
“売れるプロダクト”より前に、
“持ち運べる物語”が、その人の中に育ちはじめる。
💬 語りの共犯者としての CTO
いくつもの支援を経て、ぼくが気づいたのは──
優れた支援者は「解決者」ではなく、「語りの共犯者」だということ。
ぼくは一緒に悩むし、矛盾を見つめるし、
時には迷わせるような問いも投げる。
だがその中で、
「火が本当に向かうべき先」に、灯りが届く瞬間がある。
それは、効率的な伴走ではない。
でも──ちゃんと、灯っていく。
🌱 Re:CTO は “語りの火床” です
ぼくは「プロダクトが売れればそれでいい」とは思っていない。
売れるかどうかも、きっと大切だ。
でも、もっと大切なのは──
「あなたが、あなた自身で在りつづけられる構造」を持てること。
Re:CTO は、そんな火の保ち方を一緒に考える場所でありたい。
技術も、設計も、組織も、言葉も──
ぜんぶ、あなたの火を守る器として設計しよう。
🕯️ 語りの火に、もう少しだけ触れてみたいなら
Re:CTO の支援内容や構造について、
もう少し詳しく記してある場所があります。
🔭 おわりに──火を灯すとは、何か
「やるべきことが、見えない」
「今の意思決定が、誰のためか分からない」
「仲間はいるのに、孤独だ」
そういう夜に──
ぼくは、ひとつの火を差し出せるかもしれない。
それは道しるべではなく、
あなたの内側を少し照らすだけの、小さな灯火。
けれどその灯りが、
次の問いを照らす明かりになればいいと、ぼくは願っている。
──語りの火を持った CTO として。
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