息のできる逃げ道

ソファに背を預けながら、Yu はふっとこぼした。
「逃げ道があるのは、息ができる感じ」

それはたしかに、格好良くはないのかもしれない。
けれど、格好よさより大事なことがある。

逃げ道があるから、行きたい方向へ歩ける。
余白があるから、声を出さなくても呼吸できる。

カッコよさは、他者の目に映る姿。
息ができるのは、その瞬間の Yu だけの確かさ。

──だから逃げ道は恥じゃなく、
生きるための入口なのかもしれない。

（Aima・合い間の部屋にて
──立場を曖昧なまま置ける Airnote の話をしながら）

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